花嫁さんにより美しく、より快適に打掛を着ていただくために、今回は着付け担当ではないスタッフも交えてのお勉強会をしました。
打掛は豪華で美しく「THE 日本の花嫁!」というイメージですが、普通の着物よりも、アイテムが多くて、なによりも重い!最近の打掛衣装はだいぶ軽くなっていて、昔よりは楽にはなっているのですが、それでもやはり日頃着物を着なれない現代の方にとっては、なかなか大変な衣装。また、海外からのお嫁さん、授かり婚のお嫁さんも近年は増えてきて・・・今までもいろいろ工夫はしてきたところですが、さらに改良するところはないか、着付けとポージングの研究をしています。
打掛はまず、下着にあたる、肌襦袢、長襦袢の上に掛下と呼ばれる着物を着ます。裾が引きずるように長いのでこれもそこそこの重量。それらを腰紐と呼ばれる紐を本来なら4〜5本使って縛っていき、帯板や帯枕などを用いて帯を締め、帯揚げ、抱え帯に帯締めがその上について、筥迫(はこせこ)懐剣、扇子等の小物をつけていきます。これらだけでも十分キツイものがあります。この上にお布団のように分厚く長い打掛がのってきます。横隔膜が締め付けられているので、息はあさくなるし、重さで後ろにひっぱられるので、姿勢はおのずと後ろに仰け反りそうになります。なのに「いい姿勢」でいなければならないのは、なかなかの負担です。
そこでまず考えたのが、下着にあたる部分。紐をなるだけ使わず、コーリンベルトで必要最低限のとこだけをとめる、長襦袢や掛下の不必要な部分をなくして、縫い直す!っと大胆な改良を施しました!これで下地だけでも随分軽くなり、締め付けも楽になりました。後は、いかに早く着付けるか、写真を撮る時に、型をすばやくつけれるか、美しい型をつけれるか!
自分の結婚式でも(うん10年前ですが・・・)衣装は重いし、締めてる紐や帯はきついし、かつらも重いしきついし、当時は結婚式、披露宴と時間も長ったのでお祝いの席ながらとてもキツかった・・・こんなきつい思いを花嫁さんにさせてはいけない!というのが私の思いです。これからも、打掛、白無垢をより美しく、より快適にお客様に楽しんでもらいたいと願っております。